女優の泉ピン子(79)が舞台あいさつを巡る言動で提訴された騒動で原告側が3日、取材に応じ、詳細を説明した。それによると、ピン子はMCの衣装などが気に入らず、同じステージに立つことを拒否するなどしたという。

 ピン子は映画「AYUMI」「養父」に出演し、10月23日に都内で行われた両作の舞台あいさつに登場した。

 両作で監督、脚本を務めた寺西一浩氏が3日発表した製作会社ヒューマンピクチャーズ(以下、HP社)名義の声明によると、ピン子は舞台あいさつへの登場を巡り、「『帰る』『出ない』『一緒に並ばない』『私は大ベテランなのよ』などの発言があり、その登壇者が最終的に土下座をするに至りました」という。

 ピン子はその後、舞台あいさつに登場。「(観客に対しても)『ババア』などと侮辱的な発言をしたことについて、お客様の尊厳を傷つけるものであり、到底容認することはできません」と批判した。

 寺西氏は取材に対し、提訴理由について「泉氏の『帰る』などの発言のみを理由とするものではありません」と切り出し、次のように説明した。

「舞台あいさつ開始の約1分前、司会を務めていたバルドー姉さんの服装、容姿を泉氏が気に入らなかったことから、同じ舞台に立つことを拒む事態となりました」

 ピン子は作家のバルドー姉さんの実話をもとにしたドラマ「バルドー姉さん~地獄をのぞいてみない?~」(大手動画配信サービスで今冬配信予定)で、キャストとしても出演したバルドー姉さんと共演した関係性があった。

 ピン子が舞台あいさつへの登場を拒否したため、「急きょ、バルドー姉さんは自身のマネジャーの上着を借りて着用しましたが、それでも泉氏の拒否が続いたため、舞台あいさつを予定通り開始するために、最終的にはバルドー姉さんが泉氏に土下座して出演をお願いせざるを得ない状況となりました」という。

 ピン子はその後、舞台あいさつに登場。「司会進行に沿わない形で泉氏がマイクを持って発言を続ける場面があり、他の登壇者が作品について話そうとする際にも発言や介入が繰り返されました。そのため、主演者を含む登壇者が予定していた作品についてのコメントを十分に話すことができず、(来場したメディアの)取材、収録にも具体的な支障が生じました」と指摘する。

 SNSでは、一部メディアが舞台あいさつの模様を収録し、公開した動画が今回の騒動を受けて拡散。ピン子が共演者に「太り過ぎ、あの人」とチクリと言う場面などがあるが、これは一部に過ぎず、ほかにも〝放送禁止用語〟を発する場面があったという。

「実際の取材映像には、報道素材として使用することが適切ではないと判断され、編集で除外された場面があります」

 HP社としては、ピン子の舞台あいさつ前、舞台あいさつ中の一連の言動で関係者が困惑したり、両作のプロモーションに影響が出たりしたため、それに伴う損害賠償をピン子に求めるという。

 今回の件について、この日ピン子の事務所に問い合わせたが、期限までに回答はなかった。