ロシア軍との激戦が続くウクライナ東部の要衝ルガンスク州セベロドネツクについて、ウクライナ軍は退却か抗戦かの最終判断を迫られつつある。同州のガイダイ知事は8日「敵は10日までの制圧を目指している」と説明した。ウクライナ軍も激しく抵抗しているが、州全体で見るとロシアは制圧地域を着実に拡大している。西側諸国がウクライナ支援を行い、ウクライナがロシアから一部地域を奪回するなど激戦が続く中、あまりにも意外な助けの手が差し出されている…。

 ウクライナのゼレンスキー大統領は7日、英紙「フィナンシャル・タイムズ」のイベントで、経済状況の悪化を受け、欧州諸国の一部で対ロ制裁緩和を探る動きが出ていることに「理解できない」と反発した。

 英国防省は8日、セベロドネツク市の戦況について「ウクライナが持ちこたえているが、ロシアも3方向から攻撃を続けており、過去24時間で著しい進展はない」との分析を発表。ただ、ロシアのショイグ国防相は市街地の掌握を終えたとしており、米紙「ニューヨーク・タイムズ」によると、ウクライナ側は同市の西側を流れる河川の橋を爆破されれば逃げ道がない状態に追い込まれている。

 そんな中、英国防省は先日、ロシア軍がウクライナ東部ルガンスク州のドネツ川を渡る作戦に失敗し、少なくとも1個の大隊戦術群に相当する戦力を失う打撃を受けたとの分析を公表した。同省は交戦中の渡河作戦はリスクが高いとした上で「司令官がウクライナ東部での戦果獲得の圧力にさらされていることを意味する」とした。

 この情報に対し、欧米のオカルトマニアがSNSで「ヴォジャノーイという妖怪がウクライナの兵士の気持ちに共感して協力した」として、噂が広がっている。

 ヴォジャノーイとはウクライナをはじめ東欧に伝わる水の精霊で、湖や川にいるとされる。小説や児童文学に登場し、老若男女に認知されているという。その姿は、ヒゲが生えたカエルのような顔に人のような体として描かれることがある。また、全身が緑のコケで覆われた中年男のような姿だったり、半魚人のような姿をしている。

 ヴォジャノーイは人間嫌いで、水中に引きずり込むことがあるという。一方で、豊漁をもたらすことも。日本のカッパと共通点があるともいえるし、数多く描かれた絵の中にはまるでカッパを思わせる姿のものも見られる。

 実は戦時には荒唐無稽と思われる妖怪話が語られたりするという。オカルト評論家の山口敏太郎氏はこう語る。

「妖怪と戦争は無関係のように思えますが、戦争時における妖怪の目撃は多々あるのです。わが国でも日露戦争の二百三高地の攻防戦において、いくら銃で撃っても倒れない赤い服を着た兵隊がおり、これは日本軍のピンチに駆けつけた化けタヌキが化けたものだといわれました」

 これは「軍隊タヌキ」という都市伝説になっているが、それだけではない。

「太平洋戦争の末期に、日本を空襲に来たB29と空中戦を展開する天狗が目撃されたり、米軍が日本を占領している時に羽田空港に急降下してきた妖怪がいたらしい。このように、その国自体の存亡に関わる戦争の場合、その国に伝承されてきた妖怪も立ち上がるのかもしれません。今回はウクライナが国家存亡の危機にひんしているから、妖怪たちもウクライナに味方して戦ったのでしょうか」と山口氏は話している。