日本代表で主将を務めた日本サッカー協会の宮本恒靖理事(45)が、2002年日韓W杯から20年の節目に当時の〝バットマンブーム〟を振り返った。日韓W杯では守備陣の大黒柱としてトルシエジャパンの16強進出に大きく貢献。そのプレーぶりに加え、本大会で着用した黒のフェイスガードにも大きな注目が集まった。

 宮本氏はW杯開幕直前に行われた大学生との練習試合で、鼻骨を骨折。「材質を選んで型を取って、翌朝にはできていた。突貫工事で間に合わせてくれた」と本番では特注のフェイスガードを着用することになった。

 その姿が映画「バットマン」の主人公にそっくりだと話題になり、活躍も相まって〝社会現象〟に。「自分が着けていたマスクをイジってもらえて、試合の次の日に『笑っていいとも』で(元SMAPの)香取慎吾さんがその姿で出てきたりしたので、自分たちが世の中の中心にいるという変な雰囲気があった」と当時の喧そうを懐かしそうに振り返った。

「自分のサッカー選手としての人生も変わった。マスクをしていたことで皆さんに知ってもらえた。幸か不幸か(笑い)。でも、幸のほうが大きかった。自分のキャリアの転換点だった」と負傷自体は不運だったが、わざわいが転じてサッカー人生ではプラスになったと強調した。

 11月開幕のカタールW杯に臨む森保ジャパンには「ドイツやスペインと真剣勝負でやれるのは、選手は『やってやるぞ』の気持ちが強いと思う」と指摘。そして「ケガ人が出ないように本大会を迎えてもらいたい」と自身の経験も踏まえてエールを送った。