カーリングの日本選手権女子決勝(29日、北海道・アドヴィックス常呂カーリングホール)、北京五輪銀メダルのロコ・ソラーレ(LS)は、中部電力に7―3で勝利。2年ぶり3度目の優勝を飾り、新設されたパンコンチネンタル選手権(11月・開催地未定)の日本代表に決まった。

 例年ならオフシーズンの5月下旬。長い長い1年を最高の形で締めくくった。スキップ・藤沢五月(31)が「今季は五輪にピーキングを合わせるように考えていたので、日本選手権へのモチベーションが上がらない時期もあった」と明かすように、選手たちの体力、心は限界に近づいていた。しかし、そんな選手たちを突き動かしたのはやっぱりカーリングだった。

 4月のグランドスラムを終え、今大会にコーチとして帯同した元コンサドーレのスキップで日本選手権男子3連覇に貢献した松村雄太(32=TM軽井沢)に指導を受ける中で、新たな刺激を得た。「課題を自分たちで見つけだすことができて、雄太やチーム全体でその課題に取り組めたおかげで、日本選手権で課題を持ってチームとしてやると前向きな気持ちになれた」(藤沢)。北京五輪で金メダルにあと一歩と届かなかったからこそ、決して満足することはなかった。

 女王を奪還し、また1つタイトルを手にしたとはいえ、選手たちの総意は「まだまだ成長できる」。2018年平昌五輪は銅メダル、北京五輪は銀メダルと1つずつ階段を上っている。4年後のミラノ・コルティナダンペッツォ五輪は金メダルに期待がかかる。だが、サード・吉田知那美(30)はあくまで冷静だ。

「LSの強みは、4年という時間がどう過ぎていくかを全員が知っていること。本当に1年1年積み重ないとチームとしても強くならない。1年1年をどれだけ濃く、より強く、より成長していかないと次の4年につながってこない」。世界一の景色はまだ知らない。いつか必ず表彰台のテッペンに立ってみせる。