「あんなミスしていたら一生、上に上がっていけないよね」

 日本ハムの新庄剛志監督(50)が2試合連続サヨナラ負けを喫した25日のヤクルト戦(神宮)後、珍しく怒りをあらわにした。

 ビッグボスが問題視したのは2点リードした直後の9回一死一、三塁での清宮の走塁死だ。

 打者・万波の2球目に重盗を仕掛けたが、三走・清宮のスタートが遅れて本塁でタッチアウトに。清宮はベンチにリクエストの要求をしたものの、新庄監督は首を振りながら拒否した。

「セカンドスローと読んで(清宮の)スタートが遅すぎる。あの場面はリクエストしてもいい場面? いや、あのミスでそれどころじゃなかった。アウトでしょ」(新庄監督)

 連夜の逆転サヨナラ負けを喫した試合展開は一切おとがめなし。怒りの矛先は最後まで清宮に向けられていた。

 なぜビッグボスはここまで激怒したのか。

 清宮はこの日、23歳の誕生日を迎え、4回の第2打席では左中間に二塁打。同点で迎えた9回一死一、三塁の第5打席では勝ち越しの中前適時打を放つなど、チームの主砲としての活躍を存分に見せていた。だが、現役時代から常に「全力プレー」を心掛け、グラウンド内では一瞬足りとも気を緩めることがなかった新庄監督だけに、気の抜けたような走塁ミスが許せなかったのだろう。

「打ったら打った、終わり。次は走塁。すぐに切り替える。これをしていかないと」(新庄監督)

 当の清宮は「うーん。まあ何かちょっと守備とか走塁とか結構迷惑かけたので。そういうところで流れがなかなかこっちに来なかったので…。すごい申し訳ないです」と反省していたが…。

 ビッグボスが春季キャンプから選手に求めてきた姿勢は、分かっていたはず。こんなプレーが続けば、指揮官の信頼も揺らぐ。実際、清宮は走塁死直後の9回裏に交代を告げられた。

 プロ5年目で覚醒を期待されていたはずの主砲候補が、一転して立たされた窮地。今後、清宮はどう挽回していくのか。