卓球男子の若きエースの代名詞にちょっとした“異変”が起こっている。東京五輪代表の張本智和(16=木下グループ)が、本番を見据え「ギアチェンジ」を宣言。ただ、加減するのはラケットではないようで…。
全日本選手権(大阪)混合ダブルス準々決勝を制して4強入りした張本は、16日から出場するシングルスに照準を合わせて「今日(15日)から声を出した」と得点した際におなじみの「チョレイ!」という雄たけびを“解禁”。徐々にエンジンがかかってきたが「(今の段階では)50%」とやや控えめで「今年は(声の大きさを)少しずつ調節できれば」とコントロールする考えを示した。
張本が発する「声」は自身の調子のバロメーター。「自らを鼓舞したり、あまり自信がないときにやる気を上げるためのもの」と心身の支えとなっている。とはいえ「今までは最初から最後まで100%で(声を出して)去年は疲れを感じることがあった」という。
それだけに「(プレーを)全力でやるのはもちろんだけど、声は抑えて体力を温存できれば。いきなり五輪で試すのは怖いので、今回から試せたらいいかなと思った」と理由を説明。続けて「まだ若いほうだけど、去年、一昨年と比べたら少しずつ年取っているというか…(笑い)。100%は決勝にとっておこうかな」と冗談を交えつつ、勝負どころで力を振り絞るつもりだ。
一方で「逆に声を出さないときのほうが相手は怖いと感じることもあるかもしれないので、そういう『圧』を大切にしたい。自分は相手が声を出さないほうが余裕あるなと感じるので」とあえて“封印”することで精神的な優位性を保てることも感じている。
「今年は一番大事な年。今までの自分だと去年のような結果になってしまうので、成長できるところはできれば」。勝負の年を迎えた張本が“動”と“静”でライバルに立ち向かう。












