異次元のコラボが爆発的な人気を呼んでいる。旅行本のバイブル「地球の歩き方」とミステリーマガジン「月刊ムー」のコラボ本「地球の歩き方ムー(異世界の歩き方)」が、発売から2か月で11万部を突破。ガイドブックでは驚異のベストセラーを記録中だ。表世界と裏世界の予想外のタッグ結成が、実現から大成功に至った理由は何なのか。制作に当たった「地球の歩き方」出版編集室プロデューサーの池田祐子氏に「パラレルワールド」誕生の秘話を聞いた。
――まさかの合体の契機は
池田氏「地球の歩き方」は、2021年1月から学研グループに事業譲渡されました。「地球の歩き方」の新社長に就任したのが元「月刊ムー」の編集者だったんです。同年4月に私が担当した「世界197ヵ国のふしぎな聖地&パワースポット図鑑」で「月刊ムー」の三上丈晴編集長にインタビューさせていただく際、紹介してもらったのがご縁になりました。
――運命的な出会いだ
池田氏 裏で「地球の歩き方」と「月刊ムー」の社長や役員同士で何かできないかという話もありました。アイデアレベルから流れで本当にコラボ本を作ることになり、私が手掛けることになりました。実は事業譲渡の直前に「地球の歩き方」の公式ツイッターで「今後はムー大陸やアトランティス大陸のガイドブックが出るかもしれません」と通知したところ大きな反応があったんです。さらに「地球の歩き方ムー」創刊告知のツイートは100万インプレッション以上でした。
――それはすごい…
池田氏「これは注目されている!」と皆が本気になり始めた。初めは冗談みたいな話が本当になったというカンジですね(笑い)。
――池田さん自身はムー的世界に興味はあった
池田氏 これまでに世界80か国以上を回りまして、古代遺跡ですとかパワースポットを回ったり、ムーさん的な世界は好きでした。本書は世界中の「不思議」を実際に歩けるスポットを、地球の歩き方とムー的視点の両方から展開しています。両サイドの世界観がパラレルワールド的に同時進行している構成ですね。
――実に416ページ。交互に両サイドの世界が順に展開されている
池田氏 ムー的な記事のサイズもコラムから4ページまで様々です。ピラミッドものは特に力が入っていますね。皆さん、スポットごとに好みがあるようですが一番反響があったのは「エスペラント語」(人工的な国際語)です。一見「地球の歩き方」のガイドなんですが「よく見ると変だぞ?」というテイストが満載になってます。パラレルワールド的な地図や年表もちょっと笑えるものになっています。
――確かに「地球の歩き方」の持ち物チェックリストで「塩」「にんにくと十字架」「お守り」なんて見たことがありません
池田氏 大人が本気で遊んで作った本ですよね。そういう部分がウケたのかなという気もします。
――爆発的な人気です
池田氏 おかげさまで2月10日発売から2か月で11万部を突破しました。4月20日重版出来の6刷は、ベストセラー記念の、月刊ムーの表紙を描いているイラストレーターさんの描き下ろしで、ピラミッドがUFOに連れ去られている表紙です。
――東スポ紙上ではUFOや宇宙人、そしてUMA界ではビッグフットが不動の大スターです
池田氏 もちろんUMAの章もあってビッグフット、イエティ、ヨーウィ、サンタクロースから妖精まで取り上げています。東スポさんの愛読者でUMAファンの方のガイドブックにもなるかと存じます。UFOのページも充実しています。
――三上編集長も「月刊ムー」について同じことをおっしゃってますが、時代が東スポに追いついたと解釈しても…
池田氏 確かにそうかもしれませんね(笑い)。
――……ありがとうございます(泣)。ところでご自身がお気に入りの不思議スポットは
池田氏 巨石です。ピラミッドはエジプトが有名ですが、似たようなものが世界中にある。南極や日本にもピラミッドが存在すると言われています。ほかにもストーンサークルなどの巨石が世界の不思議の源になっているのではないかと。それとコスタリカの「真球」。高度な精度を持つオーパーツといわれる石の「真球」がゴロゴロしている。石の神秘性にひかれます。
――UFO経験は
池田氏 見たことはないけど絶対に存在するでしょうし、一度見てみたい。UMAではネッシーを見てみたいです。ビッグフットは(秘境で)フツーに歩いているんじゃないかなと信じています(笑い)。
――なかなか姿を見せてくれないんですよ
池田氏 SNSでは「両誌のラップバトルだ」とか「海外に行けないので妄想トリップを楽しんでいます」というご意見をいただいてます。「地球の歩き方」は旅の教科書的存在だったのであまり変なことは書けなかった。これからのガイドブックはこれぐらい自由でいいのかなと思います。
――最後に本紙読者にひと言お願いします
池田氏 東スポの読者の方は多くの不思議スポットの知識をお持ちでしょうけど、現地に行った方は少ないかもしれません。妄想を膨らませてから実際に行くのが一番楽しい。この本を手に旅に出て、東スポ的世界を体験していただければ幸いです。












