大阪観光局の溝畑宏理事長(61)が29日、新型コロナウイルス第6波の影響で今年初となった定例記者会見を大阪市内で開催した。

 先日、2022年の公示地価が発表され、大阪・道頓堀のフグ料理店「づぼらや」(20年に閉店)前が全国の商業地で下落率1位となった。さらに、ワースト10のうち、8か所を大阪市の歓楽街〝ミナミ〟が占め、周辺では、シャッターが降りたままのビルやテナントも目立っている。コロナ前の大阪のにぎわいは、中国などを中心とした海外からのインバウンドに支えられていたことから、「インバウンド頼みがアダ」などと報じられた。

 溝畑氏は商業地の状況について「一喜一憂することではない。山・谷は繰り返すもの。またインバウンドが戻れば変わる」とスタンスは変わらず。「反転攻勢を進めていく」として、「ニッポン元気!大阪元気」のスローガンを打ち出し、4月からキャンペーンを展開すると打ち出した。

 同キャンペーンは大阪観光スペシャルサポーターを務めるアイドルグループ「NMB48」やオリックスバファローズの選手など著名人だけではなく、府民や企業、留学生も参加して、大阪の元気になるスポットや食事をSNSで「#大阪元気」と付けて投稿するというもの。観光局が選ばれる特賞に選ばれると、特典として招待券や食事券などがプレゼントされるという。

 さらに、JTBと提携して観光案内を提供したり、夜間経済再生に向けた「Osaka NightOut Pass」の実証実験実施などを実施する。

 溝畑氏はコロナ後のインバウンド回復を見据えた動きをしてきたと言い、「出口が見えた時に一気に動けるように準備をしてきた。感染拡大防止をしながら、そろそろ経済再生にも重きを置かないといけない。〝反転攻勢〟をキーワードに2030年アジアナンバーワンの観光都市を目指す」と意気込んだ。