今度はフィンランドで高梨沙羅〝失格騒動〟を彷ふつとさせる出来事が起きた。

 北京五輪ノルディックスキー・ジャンプ混合団体で高梨沙羅(クラレ)ら5人の女子選手がスーツの規定違反で失格となり物議を醸すなか、フィンランド・ラハティで26日に行われたW杯の男子団体で奇妙な失格が起きたという。ポーランドメディア「スポーツ」が報じた。

 ポーランドの団体メンバーとして出場したパベウ・バセクは、使用を禁じられているブーツだとして2回目のジャンプ後に失格となり、そのため同国は7位に終わった。今回のチェックを担当したのはフィンランド人のミカ・ユッカラ氏。北京五輪で本来なら女子担当のアガ・ボンチフスカ氏が行う女子の検査にも〝介入〟したとされる人物だ。

 ユッカラ氏はバセクのブーツは1月のW杯(ドイツ・ビリンゲン大会)で他の選手が失格となったものと同種のものと判断。「スーツを測ってみると、やはりブーツの形状が規定に沿っていない。計測してみると、ビリンゲンのときと若干寸法が違っていたが、形は禁止されているモデルとほぼ同じなので、見過ごすわけにはいかなかった」と主張した。

 しかしポーランド陣営のスタッフによると、バセクのブーツは以前から使っているもので、ポーランドのブーツメーカーであるエワナガバによると、新しいモデルではないとのこと。実際、同社のブーツを使用しているほかの同国選手は失格になっていない。

 同メディアは「何ともばかげた見解だ」と、あきれるばかり。かねてジャンプ界では器具をチェックする担当者の主観的な判断が頻発しており、北京五輪の悲劇も起こるべくして起こったとの指摘もある。とにかく透明性のあるルール変更が急務となっている。