反対すれば逮捕もある!? ウクライナに侵攻したロシアに対して、世界中から多くの批判の声が寄せられている。侵攻後、初の週末を迎えた世界各国で抗議デモが行われた。日本でも反対集会が開催され、在日ウクライナ人が家族や友人が置かれている窮状を訴えた。その一方で在日ロシア人は、プーチン大統領による恐怖政治の一端を明かした。
28日のウクライナの報道によると、同国大統領府当局者は、首都キエフ周辺のロシア軍の一部が進軍を停止したと述べた。27日には、ゼレンスキー大統領が、ベラルーシとの国境でロシアと停戦交渉を実施することで合意したと発表した。28日に始まる見込み。プーチン大統領は27日、ショイグ国防相らに対し「北大西洋条約機構(NATO)側から攻撃的な発言が行われている」と述べ、核抑止力部隊を高い警戒態勢に置くよう命じた。
ウクライナに侵攻したロシア軍はこの日、首都キエフ西側に部隊を集結して封鎖を維持、攻防戦が続いている。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は、ウクライナから36万8000人が避難したと表明。状況が悪化すれば、避難民は400万人に上る恐れもあるとしている。
米国と欧州連合(EU)はロシアへの追加の経済制裁として、国際決済ネットワーク「国際銀行間通信協会(SWIFT)」からロシアの銀行を排除することで合意。これにより、対象となるロシアの金融機関は国をまたいだ資金決済ができなくなるという。
こうした状況に欧米や日本などでロシアへの抗議デモが相次ぎ、人々が怒りの声を上げた。日本では同日午後、東京・渋谷にはウクライナの国旗を身にまとった人や「NO WAR」と書かれたプラカードを持った人など約500人が集まり、戦争反対を訴えた。
反対集会に参加した在日ウクライナ人女性は本紙の取材に、「(現地にいる家族や友人は)地下鉄で過ごしている。ミサイルで攻撃されて、マンションは全部壊れた。病院では食料がなくて大変だと聞きました」と窮状を明かした。
侵攻を止めるために経済制裁には大いに期待している。「ウクライナだけが戦っている。NATOは入ることができない。ほかの国が参戦すると世界戦争になるので、制裁が一番止められると思う。輸出入を止めるなどすれば、ロシアだって戦争をするお金がなくなる」
ロシア国内はどういう状況なのか? 集会に来ていた在日ロシア人女性は「ロシアでも戦争に反対するデモが行われていますが、参加人数は少ない。というのもデモの情報はニュースで流れていない。私の母も、私が教えるまでデモを知りませんでしたから」。
そもそも「ウクライナに戦争を仕掛けた」という伝えられ方ではないという。「ロシアのニュースでは『戦争』という言葉を使わないようにしています。戦争ではなくロシアは『攻撃される前に自分の方から攻撃する方向を選んだ』というような戦略を行っていることになっているのです」(同)
いわゆる大本営発表というものだろう。今回の事態を引き起こしたプーチン大統領についてはどう思っているのか。
「評価は人によるので何とも言えない。(プーチン氏に)反対でもその意見を言わない人は多いじゃないですか。危ないから。クビになるとか逮捕されるとか、いろんな怖さがあるから」(前同)
まさに恐怖政治だ。日本でとはいえ戦争反対を口にして大丈夫なのか?
女性は「分からないです。でも、これは私の決定なので自分の行動の責任は取る」と語った。
ロシアでも抗議活動が行われ、当局に拘束された参加者がこれまでに40以上の都市で計4500人を超えたと、ロシアの人権団体「OVDインフォ」が明らかにした。
前出のロシア人女性は経済制裁について「困るのは一般人ですね。そこは考え直してほしい」と話し、「戦争ではなく交渉して問題解決すべきだ」と訴えた。












