カーリング女子1次リーグ(17日、国家水泳センター)で日本代表ロコ・ソラーレ(LS)は、スイスに4―8で敗戦。通算成績5勝4敗で1次リーグを終えたが、4位で準決勝進出を決めた。今大会はスキップ・藤沢五月(30)が本調子でない中でも、チーム全員でカバー。2大会連続で4強入りを勝ち取った裏には、大黒柱を支えたサード・吉田知那美(30)の〝魔法の言葉〟があった。
藤沢の目には悔し涙が浮かんでいた。「なんで私こんなに下手くそなんだろう」。この日は第4エンド(E)、第5Eのラストショットで痛恨のミス。流れを引き寄せることはできなかった。勝てば自力での準決勝進出となる一戦でスイスに敗れ、LSの戦いは幕を閉じたかに見えた。
しかし、スウェーデンが韓国に勝利。LS、英国、カナダが同成績で並び、試合前に先攻、後攻を決めるショットから算出するドローショットチャレンジ(DSC)の結果、LSと英国の4強入りが確定。「チャンスを与えてもらったのは本当にスウェーデンのおかげ」と声を震わせた。
他力でつかんだ切符とはいえ、激戦の1次リーグで強敵を倒してきたからこその結果だ。カーリングでは、ラストショットを投じるスキップが最も重圧のかかるポジションと言われており、本橋麻里代表理事も「日本代表のラスト2投を投げるって死ぬほど苦しい」と語っていたほどだ。想像を絶する状況下で満足なプレーができないときは、当然メンタル面にブレが出る。そんな時はチームで支えてきた。
1998年長野五輪女子代表の大沢明美氏は「藤沢選手のショットがうまくいかない時があってもリード、セカンドがスイープをして、サードがラインコールをすることで、うまくショットを決めています」と分析。個々が最善を尽くして得点を重ね、粘り強い戦いを演じてきた。
特に藤沢をサポートしているのが吉田知だ。大沢氏は「試合を見ていると藤沢選手の意見に対して絶対に否定をしないんですよね。『そだねー』って言うし、否定をせずに、もし違うと思った時は『こっちでもいいんじゃない?』というような言い方をしています。でも『こうなんだよね』って言われた時には『わかった』とすぐ引く。バランスが上手です」と話す。
吉田知が巧みにその場をまとめ、藤沢の気持ちを奮い立たせてきた。この日も第7Eに吉田知が「時間あるから大丈夫だよ~」と声掛け。焦る藤沢を落ち着かせると、藤沢もきっちりラストショットを成功させてきた。
18日の準決勝は再びスイスと対戦する。「4年前と一緒で成長していないと思ったりもしたが、泣いても笑ってもあと2試合なので、自分たちの試合をしっかりやりたい」(藤沢)。最後までチームワークで戦い抜く。












