誰も悪くはない――。北京五輪カーリング女子日本代表ロコ・ソラーレ(LS)のサード・吉田知那美(30)が13日、自身のインスタグラムのストーリー機能を更新。12日に行われたロシアオリンピック委員会(ROC)との一戦を振り返った。

 LSにとって夜の時間帯の試合は今大会初めてだった。終盤の逆転劇で10―5と勝利を収めたものの、セカンド・鈴木夕湖は思うようなプレーができず「全然ショットが決まらなくて本当につらかった」と涙。試合後にはスキップ・藤沢五月らが鈴木を励ました。

 ただ、鈴木に責任はない。吉田知は「不調だったのは夕湖じゃなくてコンディションとストーン状況だった」と回想し「過去のオリンピックではあり得ないほどの天井の高さ、室温の高さ、そして極度の乾燥による湿度の低さ。世界最高峰のアイスメーカーさんたちも力を合わせて必死に良いコンディションを保つよう尽力してくれています」とつづった。

 吉田知によると、鈴木のポジションならでは苦悩だったという。「戦略の要をつくる役割でアイスが不安定な状況の時に投げなければいけないポジション」と説明した上で「いつもなら完璧に近い予測をコミュニケーションで打ち出して投げれたのですが、昨日のアイスは、わたしたちがどんなに歩み寄ろうとしても、みんなの記憶のデータを集結させ、最も可能性の高いデータを使って投げても、刻一刻とアイスが変化していき結果、夕湖の投げなければいけないショットがギャンブルのようになってしまいました」と当時の状況を明かした。 

 鈴木にとっては苦しい試合となったが、チームの勝利に大きく貢献。「夕湖が最後まで自分の滑りを信じていつも通り綺麗に、美しく投げ続けてくれたのでその結果を踏まえてわたしとさっちゃん(藤沢)がアイスコンディションの予測データを後半7エンド以降にようやく修正することができました」と感謝を伝えた。

 チーム一丸となって難所を乗り切ったLS。2大会連続のメダルへ、北京の地でも進化を続けているようだ。