北京五輪のアイスホッケー女子日本代表「スマイルジャパン」は準々決勝(12日、五カ松体育センター)でA組3位のフィンランドに1―7と敗れた。ベスト8で今大会の幕を閉じることになったが、笑顔の女傑たちは大舞台で確かな爪痕を残した。
世界との差を埋めるべく、奮闘した4年間だった。2大会連続3度目の五輪となった2018年平昌大会では五輪初勝利を挙げたものの、予選敗退に終わった。体格で勝る欧米の選手たちにフィジカル面で苦戦を強いられ、自分たちのプレーをさせてもらえなかった。
どうしたら欧米勢と渡り合えるのか――。たどり着いた答えはシンプルなものだった。「自分たちもフィジカルを鍛えよう」。この4年間は徹底して体をいじめ抜いた。日本連盟の本間貞樹強化本部長は「女子はそんなにコンタクトがないが、やっぱり球際だとかは、力がないと抑えることができない」との考えから、陸上トレーニングなどで基礎体力づくりを強化。選手からは「フィジカルが強くなった」との声が聞かれるようになった。
この取り組みは、課題だった攻撃面で効果てきめんだった。「やっぱり基礎的なものがついてくると、昔はワンタイムシュート(パスを受けてからパックを止めずに打つショット)をできる選手が数人しかいなかったが、今はほとんどの選手がパスを止めないでノートラップで打つことができるようになりました」。攻撃の幅が格段に広がり、昨年8月の世界選手権では過去最高の6位に入った。
そして迎えた北京五輪。「予選リーグ1位通過」を目標に掲げる中、初戦でスウェーデンを下すと、最終戦はチェコに勝利。B組首位で初の決勝トーナメント進出を決めた。それでも強豪に完敗して悲願のメダル獲得を逃し、主将のFW大沢ちほは「率直に相手が強かった。自信を持ってやってきたので本当に悔しい」と涙を流した。
惜しくもメダルには届かなかった。それでも悔しさは成長の証でもある。今大会の「スマイルジャパン」の功績はアイスホッケー界の歴史にさん然と輝き、次回の2026年ミラノ・コルティナ五輪に向けてさらなる躍進を予感させるものとなった。












