北京五輪フィギュアスケート女子の中国代表で、団体戦で転んで猛バッシングにさらされている朱易(19)が、なんともけなげな姿を見せている。

 6日に行われた団体戦女子ショートプログラム(SP)、7日のフリーでジャンプで転倒。いずれも最下位に沈み、大バッシングに遭遇した。米国生まれで2018年に国籍を変更。それまで代表候補だった人気選手ではなく、朱が選ばれたことから疑問の声が上がり、高名な科学者である父親のコネ疑惑まで叫ばれた。また、同じく米国育ちでフリースタイルスキー・女子ビッグエアで金メダルを獲得した谷愛凌が流暢に中国語を話すのに対し、朱は中国語がさほど堪能ではないことも批判の対象に。ネット上では「朱は中国メディアの取材には応じない」「中国語を話さない」という噂まで流れていた。

 自分に対する厳しい意見をわかっていたのだろう。中国「観察者」などによると、フリー演技後、中国報道陣の取材に応えた際、朱は中国語へのこだわりを見せたという。「昨日は自分で自分にプレッシャーをかけてしまった。今日は自分を証明したかった」などと話した朱。中国人記者の質問を受ける際、言葉を整理するのに苦労していたため、記者から「英語で答えてはどうですか」と提案されると「英語は話したくないんです。中国語で話したいです」と答え、中国語で回答したという。

 あまりに壮絶なバッシングに、中国政府が検閲を始め、中傷をいさめる報道も出ている朱。そのプレッシャーは想像を絶するものに違いない。