北京五輪スキージャンプ男子ノーマルヒル決勝(6日、張家口・国家ジャンプセンター)は小林陵侑(25=土屋ホーム)が1回目で145・4点(104・5メートル)でトップに立つと、2回目は129・6点(99・5メートル)で首位を守り、悲願の金メダルを獲得した。小林は「2本ともいいジャンプを揃えられた。金メダルという結果はすごくうれしい」と喜びをかみしめた。

 個人での金メダルは1998年長野五輪ラージヒルの船木和喜以来。ノーマルヒルでは72年札幌五輪の笠谷幸生以来、実に50年ぶりの快挙となった。

 前日の予選は4位。上々のスタートを切った小林陵は「すごくいいジャンプができた」と納得の表情で、決勝に向けては「風は当たり外れ激しいですけど、そんなに考えずいいパフォーマンスができれば」と意気込みを口にしていた。

 4年前の平昌五輪は7位入賞。日本勢最高位だったが、満足していたわけではない。そこから所属の監督で〝師匠〟の葛西紀明らと実力を磨き、2019―20年シーズンにはW杯総合優勝。今季序盤は新型コロナウイルスの陽性判定を受けて欠場することもあったが、ジャンプ週間で3季ぶり2度目の総合優勝を果たすなど好調を維持したまま北京に乗り込んだ。

 母校・盛岡中央高の伊東雄一監督は「安定感がある。よくないジャンプでも大きく崩れなくなった」と、教え子の成長ぶりを感心していた。7日には混合団体、その後もラージヒル、団体と戦いは続く。このまま〝メダル量産〟といきたいところだ。