感情があふれ出た。スピードスケートの北京五輪代表選考会最終日(31日、長野・エムウェーブ)、女子1500メートルが行われ、高木菜那(29=日本電産サンキョー)は、1分54秒84で2位に入り、代表を確実にした。すでに代表を決めていた高木美帆(日体大職)、佐藤綾乃(ANA)とともに、メダル獲得を目指す。

 並々ならぬ思いで過ごしてきた4年間だった。2018年平昌五輪では、団体追い抜き(チームパシュート)とマススタートで金メダル。女子日本勢で夏冬通じて初となる2冠に輝いたが「自分が速い選手かと言われたら自分ではそうじゃないと思っていた」と慢心はなし。スピードスケーターとして「自分がどこまで速くなるのかっていうところを追求していきたい」と決意を固め、04年アテネ五輪男子ハンマー投げ金メダルの室伏広治氏のもとでトレーニングに励むなど、さまざまな形で強化を図った。

「今シーズンは自分の集大成という覚悟で臨んでいる」。この日のレースは「最初は絶対に行く」と積極的な滑りを披露。大事な一戦で54秒台をマークし「五輪では表彰台を狙える位置にいるのではと自信につながった。つらいことがたくさんあったけど、やっと身になってきた」と手応えを口にした。勝負の北京五輪に向けては「これからはあと1か月戦える準備をしっかりしたい」と気合十分。最後は笑顔の花を咲かせてみせる。