フィギュアスケートの北京五輪代表最終選考会を兼ねる全日本選手権(25日、さいたまスーパーアリーナ)の女子フリーが行われ、2016年世界ジュニア女王の本田真凜(20=JAL)は、100・80点。ショートプログラム(SP)との合計は156・53点だったが、新たな一歩を踏み出すきっかけになりそうだ。
苦しかった4年間が走馬灯のように駆け巡ったのか。演技後の本田は両手を胸に当て、感慨深げに観客へ頭を下げた。「人としての感情というものをこの4年間で取り戻したような気がした。本当に精神的にもすごく4年前はひどい状態で試合の前も毎日のようにすごく苦しい時期を過ごしていた」
世界ジュニア女王として注目を浴びる中、思うような結果を残せなかった日々。去年の全日本選手権は、体調不良でリンクに立つことすらできなかった。
あの日から約1年。フリーでは終盤にジャンプのミスが目立ったものの、冒頭のダブルアクセル(2回転半ジャンプ)―3回転トーループと3本目の3回転サルコーを着氷させた。「本当にここまでジャンプを戻せるというのは想像もしなかったので、まずそこは自分にとってよかった部分なのかなと感じている」と神妙に語った。
確かな手応えをつかんだ演技。だからこそ、欲も出てきた。「久しぶりにもっと自分はできるんだぞって。来年もこの舞台に戻ってきたい。競技生活も後ろを数えた方が早いような年齢にきているので、一つひとつの試合を大切にしたい。スケートを続けるんだったら完璧な演技を目指したいし、過去の自分を超えるような演技をしたい」と決意を新たにした。
ようやく見えた明るい兆し。〝史上最高の本田真凜〟へ、ここからが本番だ。










