頂上決戦の行方を最速予想――。〝キック界の神童〟那須川天心(23)とK―1のエース・武尊(30)による「キック頂上決戦」が、来年6月に行われることが決まった。紆余曲折を経て実現する待望の一戦だが、格闘技界の歴史的一大事をこの人が放っておくはずがない。〝バカサバイバー〟こと青木真也(38)が、やっぱり元気に毒ガスを噴射だ。
長年待望された2人の対戦を巡っては、今年6月12日の東京ドーム決戦が決定的になっていた。しかし武尊が3月のK―1日本武道館大会でのレオナ・ペタス戦で古傷の右拳を負傷し実現せず。改めて年末決戦に向け、大阪での新イベント開催などさまざまなプランが検討されたが、条件が合わず交渉は難航。武尊サイドが中立のリングでの対戦を求め、那須川サイドは大みそかの格闘技イベント「RIZIN」への〝恩返し出場〟を熱望するなど、両陣営の思いが平行線をたどるなどしたためだ。
一方で那須川は来年4月2日のRISE東京・国立代々木競技場第一体育館大会を最後にボクシング転向が決定済み。つまり年末に対戦しなければ頂上決戦はなくなる…はずだった。ところが交渉の間に入っていたRIZINの榊原信行CEOが那須川のキック引退&ボクシング転向を2か月遅らせる〝ウルトラC案〟を提案し、今回の合意に至った。
紆余曲折を経て実現した一戦に、青木は「驚いた。まさかこうなるとは。コロナでみんながカードや経済面で圧迫されたことも原因になってるんじゃないかなあ。やるしかなかったというか」と、しゃがれ声。せっかくなので〝史上最速〟の勝敗予想を依頼すると「ルールも決まってないのにできるわけないだろ!」と喜々としてこう続けた。
「両者とコミュニケーションを取っているナスガワ(那須川)研究家で武尊ウオッチャーの俺に言わせると、普通に考えたら現在のコンディションではナスガワさん有利だ。武尊は雑に言ってしまうとアメ車なんだ。馬力と回転力で勝負する。打たれ強さも武器で圧力をかけていきたい。だけど、レオナ・ペタス戦でグラつくシーンがあった。頑丈さをどこまで維持できているか疑問なんだよ」
さらに青木は前日58キロ、当日62キロという契約体重にも言及。「60キロの武尊と55キロのナスガワで契約は真ん中の57・5キロより0・5キロ重いから武尊有利っぽいじゃん。だからK―1になくてRISEにあるワンキャッチ・ワンアタックありなんだろうけど。でも、普通当日は前日より6~7キロ、多ければ10キロ戻すもんなんだよ。そこを4キロしか認めらないとか、この綱引きがなんか、すごくいいよねえ…」とわずかな情報から交渉の機微を感じとり、意地悪に笑った。
〝絶口調〟のバカサバイバーは止まらない。武尊が会見で完全決着を求め提案した延長無制限ラウンド(R)制にも反応し「俺は無制限より、R数が少ないほうが武尊には有利だと思う。馬力と回転力で勝負したいから、短距離走的な体力勝負を仕掛けたほうがいいはず。そう考えると、延長無制限Rっていうのも交渉の揺さぶりなのかなとも思う」と分析。その上で「でも、完全決着なら無制限ラウンドじゃない、60分1本勝負だ。それなら絶対に倒れるから」と余計な提案をした。
言いたいことを言い終えた青木は「ポイントはジャッジに誰が入るかだろ。K―1でもRISEでもRIZINでもない…。となると、石井(和義)館長、シーザー武志会長、そして俺でどうでしょうか?」と売り込み。返す刀で「東スポはいつも一番聞いてほしいことに触れないな。俺も大みそ…(以下略)」と意味不明なことを語り始めたので取材を終了した。











