来年1月2、3日に行われる第98回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)に向け〝駅伝巧者〟の東洋大に充実感が漂っている。

 今季の東洋大は出雲駅伝で3位に入ったものの、全日本大学駅伝は10位に沈み、14年ぶりにシード権を失った。しかし、チームの状態は上向き。20日のオンライン取材で酒井俊幸監督(45)は「前回2位の往路で思い切った布陣で往路優勝を取りに行き、前回の総合3位以上を狙いたい」と自信をのぞかせた。

 まさかの結果に終わった全日本大学駅伝後には、指揮官が「なぜ自分が箱根駅伝を目指すのか、仲間たちとどういう思いでやっているのかと原点に立ち戻ってチームを作っていこう」と選手たちを鼓舞。ミーティングでは先輩たちが受け継いできたスローガン「その1秒をけずりだせ」が生まれた背景をミーティングで熱弁するなど、先輩たちの魂を惜しみなく伝えてきた。

 その甲斐もあって「箱根駅伝に向けて、全日本大学駅伝の時と別チームのようになった」と雰囲気が一変。「今年の特徴として16人のエントリーした選手の誰を起用しようか、いい意味で悩んでいる」と不敵な笑みを浮かべた。

 箱根駅伝では16大会連続でシード権の10位以内を死守。抜群の安定感を生み出した先輩たちの思いを胸に、今大会も「鉄紺のタスキ」を大手町までつないでいく。