管理体制が不十分だったということか…。元日の全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)の優勝旗が所在不明になったことを発表した富士通は16日、平松浩樹執行役員常務が日本事業団陸上競技連合を訪問し、謝罪と経緯の説明を行った。

 その後、都内で取材に応じた平松常務は「実業団連合さまからは厳しいお言葉をちょうだいした。本大会は長い歴史と伝統を持つニューイヤー駅伝として多くの方々に親しまれている。その大切な優勝旗を紛失するということはあってはならないこと。責任を重く受け止めている。今後も優勝旗の捜索に全力を尽くし、歴代優勝チームへの謝罪等、誠意をもって対応していく」と頭を下げた。

 同社によると、来年元日開催のニューイヤー駅伝に向けて11月下旬に日本実業団陸上競技連合へ優勝旗を返還する準備を始めたところ、なくなっていることが発覚。優勝旗を預かってから同社本社ビルで複数回にわたって保管場所が変わっていたことから、紛失、誤廃棄、盗難などの可能性を含めて調査、捜索したものの、現段階で発見に至っていないという。

 また、同社は今年6月以降に本社事務所がフロア移動を行っており、平松常務は「廃棄物を置くエリアと保管品を置くエリアは分けていたが、間違って廃棄物と一緒に廃棄してしまった可能性も否定はできない」と説明。「今回の紛失した事態については、大変栄誉あるものを預かっているという意識が十分ではなかったということが問題。オフィスの管理、備品の管理方法に関して反省すべき点があるということで、しっかり検証したうえで再発防止に努めていきたい」と語った。

 その一方で「優勝杯はお客さまが来るエリアにカギ付きのショーケースの中に置いていた」としつつ、優勝旗については「非常に大きなもので、コロナ禍で来客の数が少ないことから展示はせずに保管していた」という。

「歴代優勝チームと連絡を取って謝罪のおうかがいをしたいということで、日程の調整をさせてほしいという話をしている」と平松常務。優勝旗の弁償などには「連合と相談して決めたい。当然、弊社の負担になる」と話した。