これがベイスターズの底力だ! エース緊急降板のピンチを、チーム一丸となってはね返した。セ2位・DeNAが26日、3位・巨人と激突した直接対決2連戦の初戦(横浜)は接戦の末、5―4で競り勝った。27日にも巨人に勝つか引き分けで2位が確定し、CSファーストステージ本拠地開催権を手中にできる。

 しかし、喜んでばかりもいられない。先発したエース・東克樹投手(29)が、6回に自ら異変を訴えて緊急降板したのである。

 立ち上がりからエースらしくなかった。初回二死、岡本和の適時打であっさり先制の1点を献上してしまう。それでもその裏、無死満塁から山本の押し出し四球、佐野の中犠飛で2点を奪い返して逆転。2回には東自ら中前打で好機を作り、筒香の左中間2点適時打で計4点を奪い、いったんは巨人を突き放した。

 ところが、5回に入って東が泉口の適時打で1点差に追い上げられ、岡本和に15号2ランを浴びると再び同点。そして4―4で迎えた6回、先頭の代打・増田陸に2球投げただけで降板してしまった。

 試合は7回、山本のヒットと敵失絡みで1点を勝ち越し。佐々木、宮城、森原、伊勢とリリーフ陣4人の継投で逃げ切った。

 そうした中、試合後の東は「お話しできることはありません」としかコメントせず。本人に代わって三浦監督が、こう説明した。

「上半身の違和感です。試合の途中で自分から言い出すのは、勇気が要ることだったと思う。トレーナーが診ていますから、今後については明日様子を見てからになる」

 詳しい症状は明らかにしなかったが「CSもありますから」という指揮官の言葉に、早期復帰を祈る気持ちがにじみ出ていた。

 折あしく、ウィックも上半身コンディションで登録抹消。故障で離脱中の牧、宮﨑がCS復帰を目指しているが、まさに「一難去ってまた一難」である。

 だが、この非常事態にあっても三浦監督の戦う姿勢はブレない。指揮官は試合に臨む意気込みを聞かれるたびに「いつもと同じです」と強調。

「今日も大事な試合だし、昨日も大事な試合だし、先月も大事な試合ですし、143試合全部大事な試合ですよ。目の前の試合に集中して入っていけるよう、しっかり準備していきます!」

 その言葉通り、この日もリリーフ陣をはじめ、全員が力を合わせて勝利をもぎ取った。

「明日も同じです。目の前の試合を全員で、全力で取りに行きます!」

 今こそ番長ベイの突破力の見せどころだ。