ナ・リーグ中地区で首位を快走するカブスが、31日(日本時間8月1日)のトレードデッドライン直前に連続補強で勝負手を打ってきた。米放送局「NBC5シカゴ」(電子版)など複数の米メディアによると30日(同31日)、カブスはオリオールズとのトレードでリリーフ右腕アンドルー・キトレッジ投手(35)を獲得した。

 キトレッジは今季、オリオールズで30試合に登板し防御率3.56。30回1/3で31奪三振、8与四球と安定感ある投球を披露している。スライダーとシンカーを中心とした3球種を操り、特にスライダーは今季の空振り率34・3%、打率もわずか1割8分7厘にまで抑え込んでいることから圧倒的な威力を誇る。移籍後も球団オプション付きで来季の契約が見込まれており、救援陣の厚みを増す存在だ。

 補強はこれだけではない。同日早朝にカブスはナショナルズからマイケル・ソロカ投手(27)も獲得。こちらは有望株2人(ロニー・クルーズとクリスチャン・フランクリン)を放出してのディールで、今季16先発し3勝、防御率こそ4.87ながらもK/BB(3・63)はキャリア最高値を記録。先発もリリーフもこなせる万能型で、カブス投手陣にとって貴重な戦力となる。

 この日の敵地ブルワーズ戦で8勝目を飾った今永昇太投手(31)、打撃好調を維持する鈴木誠也内野手(30)の投打2枚看板を擁するカブスにとって泣きどころはやはり投手力だった。編成本部長のジェド・ホイヤー氏(51)は以前から投手陣にケガ人が続出していたことで「他球団の投手を幅広くチェックしている」と補強意欲を示しており、ここに来て立て続けに2枚を加えた格好だ。

 ポストシーズン進出、そして2008年以来となる地区V、さらには108年ぶりに成し遂げた2016年以来の世界一を視野に勝負の8月が始まろうとしている。