来年3月に開催される「WBC」で米国代表の主将を務めるアーロン・ジャッジ外野手(32)が、さすがの器量の大きさを見せつけている。

 事の発端は、昨季のヤンキースでジャッジとともに超強力な上位打線を形成したフアン・ソト外野手(26)の発言。ソトは15年総額7億6500万ドル(約1147億円=当時)という史上空前のメガ契約でメッツに移籍したが、15日(日本時間16日)まで打率2割5分、3本塁打、7打点と期待通りの活躍は見せられていない。そうした中、前日14日(同15日)に米紙「ニューヨークポスト」から受けた取材で「今年は明らかに違う。昨季は僕の後ろにメジャー最高の打者(ジャッジ)がいたから、いい球を投げてもらえた。故意の四球も減った。今は攻め方が違う」などと答えた。

 つまり、ジャッジが次打者に控えていたことで相手のマークが分散し、自分とも勝負せざるを得ない状況だったというわけ。裏を返せば、メッツでは自分の後ろを打つ3番にピート・アロンソ内野手(30)がいるが、ジャッジほどは警戒されないため、自身へのマークが厳しくなっているとも受け取れる発言だ。

 ジャッジからすれば、自分と全く関係ないところから上がった〝火の手〟に巻き込まれた格好。この日、米メディアなどの取材に応対したジャッジは「この件についてあれこれ言うつもりはない」と前置きした上でこう続けた。

「彼(ソト)にはアロンソという最高のバッターの一人が後ろに控えている。見ていて楽しいよ。彼はしっかり打っているし、フィールドのいろいろなところに打ち返し、走者をかえしている。彼らは問題ないと思うよ」

 アロンソに敬意を払った上で、ソトについても「長年リーグを見てきて(昨季は)間近でソトを見る機会があった。彼は自分らしくあり続ければいいんだ。彼なら大丈夫だ」と語った。

 こうした発言を受け、米メディア「ラリー・ブラウン・スポーツ」は「ソトの発言は騒動を引き起こした。ジャッジはヤンキースを巻き込むべきではないことをよく分かっている」と称賛。やはり器量が違うようだ。