テニス男子の世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(34=セルビア)が、通算9勝を挙げている4大大会・全豪オープンへの〝復帰〟を希望した。

 英紙「デーリー・エクスプレス」によると、参戦中の4大大会・全仏オープンで順当に4回戦へ進出したジョコビッチは「ビザが復活するのか、オーストラリアに戻ることが許されるのか、何もわからないが、オーストラリアに行って全豪オープンをプレーしたい。恨みはないので、オーストラリアに戻って、4大大会で最大の成功を収めた場所でまたプレーしたいんだ」と強調した。

 ジョコビッチは今年1月の全豪時に、新型コロナウウイルスのワクチン接種を拒否。オーストラリア政府からビザを取り消され、強制退去で大会に出場できなかった。

 しかし、同国で政権交代があり、23日にアンソニー・アルバニージー氏が首相に就任したばかり。それに伴い、3年間の入国禁止措置が解除され、来年の全豪に出場できる可能性を取りざたされている状況だ。

 また、元コーチのボリス・ベッカー氏が2017年年の破産に関連した罪で収監されていることにも言及。「彼の息子の一人であるノアと連絡を取り、『私にできることはないか』と尋ねた」と支援を申し出ていることを明かした。

 ジョコビッチは同氏に師事した14~16年、生涯グランドスラムを達成した16年の全仏初優勝など、6度の4大大会制覇を成し遂げた。