テニスの世界ランキング1位ノバク・ジョコビッチ(34=セルビア)を支援しているスポンサーの高級時計メーカー「ウブロ」が〝撤退〟を検討していると英紙「デーリー・エクスプレス」が伝えている。

 ジョコビッチは新型コロナウイルスのワクチン未接種などを理由に4大大会の全豪オープンの開催地オーストラリアへの入国を拒否される中、コロナ感染中にイベント出演や対面取材を受けるなどの数々問題行動が露呈。すでに年間総額2630万ユーロ(約34億2000万円)にもおよぶスポンサーが撤退する可能性を各メディアが報じている。

 そんな中、同紙によると、ウブロの最高経営責任者(CEO)を務めるリカルド・グアダルーペ氏は「ジョコビッチが経験したすべてのことに関して彼の立場がどうなるかを見守っている」とコメント。ジョコビッチは全豪オープンが終了する30日にも今回の騒動についての声明を発表する予定とあって、グアダルーペ氏は「そのとき、私たちの立場を定義する」と発言したという。

 同紙は「ウブロはジョコビッチとのパートナーシップをやめることができるとほのめかした」と指摘しているが、すでにスポンサーの一つであるアパレルメーカー「ラコステ」は「彼の存在に伴う出来事について検討する」と声明を出しており、撤退への動きは加速しそうだ。