テニス4大大会第1戦の全豪オープン(メルボルン)の女子シングルス1回戦が17日に行われ、世界ランキング14位の大坂なおみ(24=フリー)が53位のマリアカミラ・オソリオセラノ(コロンビア)に6―3、6―3のストレートで勝利。2連覇へ向けて最高の滑り出しを見せ、2回戦に進出した。
前年覇者としてセンターコートの「ロッド・レーバー・アリーナ」第2試合に登場。第1セットは序盤から快調に飛ばし、5ゲームを連取した。第6ゲームから3ゲーム落としたものの、最後はラブゲームでこのセットを奪った。第2セットも先に第3ゲームをブレークして流れに乗り、自身のサービスゲームを一度も奪われない盤石の試合運び。勝利すると、ラケットを大きく掲げて喜んだ。
連覇への意気込みは〝ルーティン〟にも現れた。会場入りの際、大坂はいつものように歴代優勝者の名前が刻まれた通路の壁にある「OSAKA」の文字をタッチ。さらに試合中にも驚きのこだわりを見せた。大坂はコート上の記された「Melbourne(メルボルン)」の文字を必ずまたぐゲン担ぎで知られるが、第2セットの第3ゲームの最中に踏んでしまった。すると、わざわざ後戻りし、文字をまたぎ直すという行動に出た。この徹底ぶりには中継した解説陣からも感嘆の声が漏れたほどだ。
昨年はメンタル面が崩れて2度の休養を余儀なくされた。完全復活へ向けて、ルーティン厳守が精神面の安定につながるのかもしれない。