男子テニスのノバク・ジョコビッチ(34=セルビア)が「ゴールデンスラム」を狙うと、スペイン紙「マルカ」が報じている。

 2021年シーズンの4大大会の全豪オープンと全仏オープンを制したジョコビッチは、28日開幕のウィンブルドン選手権と、8月開幕の全米オープンを制し、年間グランドスラムを狙っているが、同紙によると、今年は東京五輪が開催されることから5つのビッグタイトル獲得となる「ゴールデンスラム」を達成するチャンスという。

 ジョコビッチは東京五輪について「観客がいないなら出ない」としていたが、最大1万人の有観客が決定。しかもラファエル・ナダル(35=スペイン)やドミニク・ティエム(27=オーストリア)が出場を辞退したため「東京オリンピックを含め、すべてを目指している」とシーズン5冠が期待されるわけだ。

 4大大会を7度制覇した元プロ選手で、テニス解説者のマッツ・ビランデル氏(56)は「ジョコビッチは『ゴールデンスラム』に勝つことができる、彼はスーパーマンであることを示したいと思っている」とコメントし、今後の戦いに注目していた。