【全仏OP・車いす部門】国枝&上地アベックVへ2つの赤土攻略法

2020年10月07日 11時00分

国枝と上地(ロイター=USA TODAY)

 9月27日に開幕したテニスの全仏オープンでは全米オープン女子シングルス覇者の大坂なおみ(22=日清食品)がケガの影響で欠場し、男子エースの錦織圭(30=同)も2回戦で敗退した。しかし7日に始まる車いすの部では、来夏の東京パラリンピックに向けて国枝慎吾(36=ユニクロ)と上地結衣(26=三井住友銀行)が虎視眈々と赤土の頂点を狙う。

 男子の国枝は4大大会のシングルスで通算27勝、女子の上地もシングルスで通算7勝をマーク。全仏オープンでは国枝が5度、上地が3度のV経験があり、今回も優勝が期待される中、車いすテニスの日本代表監督を務める中澤吉裕氏(50)は2つのポイントを挙げた。

 まずは普段と異なる調整方法への対応だ。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、5月下旬から6月上旬に予定されていた全仏オープンの開催時期が変更され、9月下旬から10月上旬に行われることが決定。9月上旬に終了した全米オープンの疲労が残った状態で試合を迎えることになった。さらに米国から帰国した国枝と上地は2週間の隔離生活を強いられた。中澤氏は「隔離の期間中は練習ができなかったので難しい状況」と不安を口にした一方で「(状態を上げることが)可能じゃなくてもやらないといけないっていうのは選手たちの宿命」と話す。

 クレー(赤土)コートへの対策も必要になる。「タイヤが滑って思うようにチェアワークがいかないし、ラリーが長引けば長引くほどコートは土なので、イレギュラーもするし、滑ることも多くなってくる」と指摘。だからこそ“アグレッシブさ”が重要になってくると言い「攻撃を早く仕掛けるってところが一番大事。いい態勢のときに早めに展開をつくっていくことがすごい大事な要素。そこは国枝選手も上地選手も同じ」と声を大にする。

 アベック金メダルに注目が集まる東京パラリンピックは1年延期となった。かねて国枝と上地は「金メダル獲得」を目標に掲げているだけに、全仏オープンで結果を残し、来夏へ弾みをつけることができるか注目だ。