【全米OP制覇】大坂なおみ快挙でも「国民栄誉賞」は慎重ムード

2020年09月14日 05時15分

快挙を達成した大坂なおみ(ロイター=USA TODAY Sports)

 日本女子テニス界のエース、大坂なおみ(22=日清食品)が4大大会「全米オープン」(ニューヨーク)で2年ぶり2度目の優勝を果たした。

 大坂の今回の快挙を受けて、一部から「国民栄誉賞を!」の声も上がっている。昨年9月、大坂が地元の大阪で「市長特別表彰」「感動大阪大賞」を受賞した際、式典で松井一郎大阪市長(56)は「本当は国民栄誉賞ものだけど…」と本音を漏らしたが、3度目の4大大会Vに加え、世界を動かす人権活動という付加価値がつけば十分に受賞の資格アリとみていい。

 とはいえ、最近では元大リーガーのイチロー氏(46)が「令和」第1号の受賞を辞退し、国民栄誉賞が「政府の人気取り」と批判の対象にもなっている。元衆院議員の杉村氏も「政権浮揚策になっているし、僕はあまり好きじゃない」と話す。

 総裁選のタイミングと重なったことでSNSでは「ガースー(菅義偉氏)の首相初仕事は大坂への国民栄誉賞」と盛り上がるが、ある政界関係者は「選挙対策にならなくもないが、差別問題に積極的に関与する事態になりかねない。人種問題で叩かれているトランプ米大統領を刺激する可能性もあるので、世論を見極める必要がある」と語っている。