【全米オープン】大坂なおみ 準々決勝の〝差別抗議マスク〟とこれまで使用した4枚のマスク

2020年09月09日 08時44分

1回戦でブレオナ・タイラーさんのマスクを着用した大坂なおみ(ロイター=USA TODAY)

【米ニューヨーク8日(日本時間9日)発】テニスの4大大会「全米オープン」で、世界ランキング9位で第4シードの大坂なおみ(22=日清食品)が世界93位のシェルビー・ロジャース(27=米国)との準々決勝に登場した。

 センターコートのナイトセッション第1試合に登場した大坂は恒例の黒マスクを着用。この日は「ジョージ・フロイド」の名前が記されていた。今年5月にミネソタ州で警官に殺された男性――。米国内で一連の人種差別抗議運動「ブラック・ライブズ・マター(黒人の命も大事だ」が起きるきっかけとなった人物だ。

 大坂は黒人差別への抗議として決勝までの試合数と同じ7つのマスクを用意。犠牲になった黒人の名前が記された日替わりマスクを着用すると宣言している。

 今大会、大坂のマスクに記された名前とコメントは以下の通り。

〈1回戦〉
「ブレオナ・テーラー」
 今年3月、ケンタッキー州で警官に射殺された黒人女性。
 大坂「ただ、気付いてもらうこと。ブレオナ・テーラーさんの話を拡散して、もっと関心を持ってもらうため。今大会は7枚のマスクを用意している」

〈2回戦〉
「エリジャ・マクレーン」
 昨年8月、コロラド州で警官による取り調べを受けた後に病院で亡くなった黒人男性。
 大坂「彼のストーリーを読んで心を痛めた。悪く書かれたものは一つもなく、優しさにあふれた男性だった。彼の名前を表現することができ、特別な日になった」

〈3回戦〉
「アマード・アーベリー」
 今年2月にジョージア州でジョギング中、白人男性にトラックで追い掛け回されて射殺された黒人男性。
 大坂「あんな惨事は起こる必要がなかった。みんなに知ってもらいたい。どれくらいの人がマスクの活動を知っているか分からないけど、みんなとつながっている気がする」

〈4回戦〉
「トレイボン・マーティン」
 2012年2月、フロリダ州で自警団員に射殺された当時17歳の黒人少年。
 大坂「彼の死はハッキリと覚えている。当時、私は子供だった。何が起こっているか?に目を開かせてくれた。同じことが何度も繰り返されるのは悲しい。変わらないといけない」