【米ニューヨーク29日発】女子テニスの世界ランキング10位・大坂なおみ(22=日清食品)が男女共催大会「ウエスタン&サザン・オープン」の決勝戦の直前に棄権を発表した。

 大会の公式発表によると、大坂は準決勝の第2セットで左太ももを負傷。一晩明けても回復が見られず、不本意ながら欠場する決断を下したという。

 大坂は準々決勝で勝利した後、米ウィスコンシン州で非武装の黒人男性が警官に銃撃された事件への抗議としていったんは準決勝の棄権を示唆。それに追随して大会主催者は1日中断する異例の措置を取り、納得した大坂は予定通り準決勝に出場した経緯がある。今回は単純に負傷によるもの。2018年に4大大会初優勝を飾った全米オープン(31日開幕)を控えているため、大事を取ったとみられる。

 世界59位のビクトリア・アザレンカ(31=ベラルーシ)が不戦勝によって優勝となった。