巻き返しのカギは――。水泳の世界選手権(ハンガリー・ブダペスト)で競泳の全日程が25日(日本時間26日)に終了。日本勢は2017年ブダペスト大会以来、2大会ぶりに金メダルなしに終わった。メダルの数も計4個にとどまり、21世紀以降では01年福岡大会、09年ローマ大会、15年カザン大会に並ぶ最少タイ。1992年バルセロナ五輪女子200メートル平泳ぎ金メダルの岩崎恭子氏(43)が、トビウオジャパンの現状と改善点を独自の視点で分析した。
思うような結果を残すことはできなかった。男子は200メートル平泳ぎの花車優(キッコーマン)、100メートルバタフライの水沼尚輝(新潟医療福祉大職)が銀メダル。200メートル個人メドレーの瀬戸大也(TEAM DAIYA)、200メートルバタフライの本多灯(日大)が銅メダルを獲得したものの、女子勢はメダルなし。東京五輪個人メドレー2冠の大橋悠依(イトマン東進)、100メートル平泳ぎ日本記録保持者の青木玲緒樹(ミズノ)も表彰台には届かなかった。
わずか3個(金2、銅1)のメダルに終わった東京五輪に続き、世界との差は歴然。岩崎氏は「確かに以前と比べてしまうとメダルの数は少なかったし、少なくても東京五輪は大橋選手が金メダルを取っていたので、今大会で金メダルがなかったのは一つの反省点になると思う」と振り返った一方で「メダルがないよりは当然あった方がいいし、メダルを取った選手たちは最後の最後まで粘って勝ち取ったメダル。そういう姿勢はすごく大事」と一定の評価を下した。
とはいえ、今大会では半数以上が東京五輪に続いての代表選出。新戦力の台頭は乏しく「やはり常に世界は動いている。新しい選手が出ているけど、ちょっと日本は年齢層が高くなっていると思う。若手の選手を強化していくことが大事」と指摘した。だからこそ、若手とトップレベルの選手が触れ合う機会を増やすべきと訴える。
「この2年間は(コロナの影響で)合宿ができなかった部分も確かにあったが、今後はできるようになると思う。競泳は個人競技だが、合宿を積んでお互いに刺激を受ける。大きな枠組みでとらえることが大事」
パリ五輪までは約2年。悲観してばかりでは前に進めない。岩崎氏は「あきらめてしまったら、そこで終わり。代表勢で活躍できなかった選手もいるが、世界の舞台に出られたのはチャンスがあるということなので、あきらめないでほしい」とエールを送った上で、来年には福岡で世界選手権が開催されることから「地元開催の強みを生かせると思うし、パリ五輪に向けての前哨戦になると思うので、今回よりも多くメダルを取って、かつ一つでも多くの種目で決勝に進んでもらえたら」と期待を寄せた。
まだ時間は残されている。パリ五輪へ向けて、トビウオジャパンの逆襲に注目だ。












