〝屈辱〟を回避できるか。大相撲名古屋場所4日目(13日、愛知県体育館)、大関カド番の御嶽海(29=出羽海)が幕内霧馬山(26=陸奥)を突き落として2勝目(2敗)を挙げた。先場所は右肩を痛めて6勝9敗に終わり、大関在位3場所目で早くも陥落の危機に直面。この日で星を五分に戻したものの、まだまだ安心はできない。

 御嶽海の地元・長野の後援会も祈るような気持ちで大関残留を熱望している。長野に本社を置く「王滝グループ」は飲食事業などを展開しており、コロナ禍前までは海鮮丼を差し入れするなど積極的にサポートしてきた。だが、ここ2年は感染対策のためほとんど本人と接触できていないという。同社の関係者は「いろいろとできる状況になればいいけど、また感染者が増えてきているし…」と頭を悩ませている。

 また、1月の初場所で優勝と大関昇進を決めたが「(長野で)パーティーやパレードができればという話も出ていたけど(コロナの影響で)流れてしまった」(同関係者)。このまま番付を落とせば、せっかくの祝賀プランが実現しないまま〝幻〟に…。大関自身にとっても屈辱以外の何物でもない。それだけに、地元は「何としてもカド番脱出を!」と強く願っているのだ。

 その御嶽海は「体は動いているし相手も見えている。調子は悪くない。まだまだ始まったばかりなので白星を重ねていきたい」ときっぱり。大関残留を果たし、胸を張って祝賀行事に参加する。