ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一タイトルマッチ(5月2日、東京ドーム)で4団体統一王者・井上尚弥(33=大橋)に挑戦するWBA・WBC・WBO同級1位・中谷潤人(28=M・T)が23日、神奈川・相模原市内で公開練習を行った。大橋ジムの大橋秀行会長が中谷がどう出てくるか「9割方分かっている」と発言したことに対し、「それで行くんじゃないかと思います」と反応して笑いを誘った。

 大橋会長に加え、井上の父・真吾トレーナーら井上陣営は大量5人が視察。その中で、中谷はやや軽めながら丁寧にシャドー、ミット打ち、サンドバッグ打ちを各1ラウンド行い、長く伸びる左ストレートなど多彩なパンチを披露。練習に先立って開かれた会見では「いい体調でコンディションを作れているので期待していてください」と順調をアピールした。

 そして、井上陣営が放った〝先制ジャブ〟に〝カウンターパンチ〟を発射。大橋会長が20日に行われた井上の公開練習で「1ラウンドが見もの。(中谷が)どうやって出てくるか9割方分かってるけど」と、本心とも陽動作戦とも受け取れる発言をしたことに、「それで行くんじゃないかと思います」と予告して笑いを誘った。

 とは言うものの、オールラウンドに高い能力を持つ井上対策は「井上選手の出してくるパンチに対して、どう自分が反応できるか。リング上でしか発生しないことなので、そこをいつでも出せるような準備はしてきた。幅の大きいボクシングができる選手なので、そういったところにも対応できる自分は作れると思う」と臨機応変。また、井上が過去に2度ダウンを喫した左フックがポイントになるとの声には、「そこ一つだけ突出するんじゃなくて、たくさんの武器をチームに授けてもらった」と語った。

 東京ドームでの試合は、井上は2度目だが自身は初。5万5000人来場見込みの決戦へ「すごく楽しみにしてます。5万5000の人たちを魅了できると思っているので、みなさんを満足させられるようなファイトをしたい」と胸を躍らせた。

 東京ドームの愛称はビッグエッグ。そこでビッグバンはどんな戦いを見せるか。