お岩さんにはなりたくない!? ボクシングWBC世界バンタム級タイトルマッチ(5月2日)で同級4位・井岡一翔(37=志成)の挑戦を受ける王者・井上拓真(30=大橋)が18日、横浜市内の大橋ジムで公開練習を行った。同ジムの大橋秀行会長は、元所属選手で現トレーナーの八重樫東氏が現役時代に井岡と対戦した際に、両目を大きく腫らして敗れたことを教訓に〝腫れ対策〟を研究していたことを明かした。
八重樫氏はWBA世界ミニマム級王者だった2012年6月に、WBC同級王者だった井岡と王座統一戦で対戦。激闘の末に判定で敗れたが、その差は審判の1者が1点、2者が2点とわずかな差だった。両目の周囲が「東海道四谷怪談」のお岩さんのごとく大きく腫れ上がったことが判定に影響したのではないか、との声も当時あった。試合中のドクターチェックで大橋会長が「もともとこういう顔なので」と主張してストップを逃れたという逸話もある。
大橋会長にとっては、リベンジ戦とも言える一戦。ブックメーカーのオッズは拓真有利となっている。だが、ともに高度なテクニックの持ち主であり、大橋会長も「歴史に残る技術戦になると思いますよ。本当にお互いディフェンスがいい」と予想するなど、判定にもつれ込むとの見方も多い。そうなれば、判定に影響するような腫れは避けたいところだ。
言うまでもなくパンチを当てられなければ腫れは起きないが、簡単なことではない。だが、一説には腫れやすさは水分や塩分の摂取などの影響もあると言われている。大橋会長も現役時代に大きく顔が腫れ上がった苦い経験の持ち主で、八重樫の件から腫れ対策は「もちろん研究した」と明かした。
リング上で戦う拓真は、5階級制覇を狙うレジェンド井岡を「やっぱりタイミングがピカイチ。そのタイミングを気をつけながら、いろんな駆け引きでやっていきたい。見た目ほど派手じゃないですし、見た目じゃ分からない強さが多分いっぱいあると思う」と評価しつつ「自分は試合当日そこを楽しみながら戦って勝ちたい」と自信を示した。
顔は腫れずに大一番を制することができるか。














