ボクシングWBC世界バンタム級タイトルマッチ(5月2日、東京ドーム)で王者・井上拓真(30=大橋)に挑戦する同級4位・井岡一翔(37=志成)の公開練習が17日、都内で行われた。視察に訪れた拓真陣営の鈴木康弘、北野良の両トレーナーは、日本選手初の5階級制覇に挑む井岡の調整に「強いと思います」と感心し、終盤3ラウンドの重要性を強調した。

 1階級上げて2戦目の井岡はシャドーボクシングとスティックミット打ちを1ラウンドずつ軽めに披露。安定感のある正確な動きに、拓真陣営の両トレーナーは「体の感じも分厚かったし、非常にいいコンディションじゃないかと。ベテランですよね。気持ちも充実してるという意味でも怖い。強いと思います」と感想を語った。

 井岡は勝てば日本史上最年長の世界王座奪取となる37歳。年齢的な問題に関して、両トレーナーは「100%練習したらどこか痛める。なので、例えば70%ぐらいでやっていると思う。でないと続かない」と推測しながらも、「うまいですよ。自分自身の体を知り尽くして仕上げている」と評価した。

 しかし、練習の強度を落とすことの影響は「あるんじゃないですか」と考える。「だから、(試合で)ラウンドを重ねて、追いつく、追い込む練習もこっちはやっている。その部分で、10ラウンド以降、最後の3ラウンドはめちゃくちゃ大事」と、耐久力、スタミナなどが要求される終盤の戦いの重要性を説明した。

 また、元五輪代表のアマチュアエリートだった鈴木トレーナーは、現役最終の年だった32歳時の自身のコンディションを「疲労感とか半端ないです。試合終わってカバンも持てない」と振り返り、「37歳ですよね、相当…」とつぶやいた。レジェンドの経験を若さで押し切るか。

大橋ジムの鈴木康弘トレーナー(左)、北野良トレーナー
大橋ジムの鈴木康弘トレーナー(左)、北野良トレーナー