米男子ゴルフで何かとお騒がせな驚異の飛ばし屋、ブライソン・デシャンボー(27)とメジャー4勝のブルックス・ケプカ(31=ともに米国)がツイッターで舌戦を繰り広げ、思わぬところに波紋を広げている。

 もともとこの2人、2年前のデシャンボーのスロープレーを巡ってケプカが非難のコメントをしてから「犬猿の仲」と言われるようになっていたが、不仲をあおるような〝事件〟が先週の「全米プロ」で起こった。

 2日目(21日)終了後、ケプカがゴルフメディア「ゴルフチャンネル」のインタビューを受けていたとき、後ろをデシャンボーが横切った。気づいたケプカは大きなため息をついて不快感をあらわにしていたが、オンエアされていないこの映像がなぜか大会終了後の24日にSNS上に流れたことで、ファンや関係者の注目を集めた。

 さらに26日、チャリティーイベント「ザ・マッチ」(7月)の開催が発表されると、ケプカが動いた。同イベントは「全米プロ」を50歳で制したフィル・ミケルソンがNFLタンパベイ・バッカニアーズに所属するQBトム・ブレイディ(43)と組み、同じくNFLのスター、グリーンベイ・パッカーズQBアーロン・ロジャース(37)&デシャンボー組と対戦。このニュースを見たケプカがロジャースに「ごめんな…」となぜか謝罪ツイートした。

 これに対し、デシャンボーは「よほど俺のことが気になって仕方ないようだな」と嫌味を込めてリツイート。するとケプカは、デシャンボーがショットを打つ際にギャラリーから暴言を浴びせられている動画を投稿するなど、収拾がつかなくなってきた。

 ついにはミケルソンまで「どうやら私は大変な事態の真っただ中にいるようだ。そっとしておこう」としつつも「いや、彼らはここに全米プロ王者に加わってほしいのかも。それなら話は別だ」とジョーク交じりで参戦。こうしたやり取りは米国内に収まらず、英紙「デーリー・メール」など各国メディアにも取り上げられるほどの話題になっている。

 デシャンボーとケプカは6月3日開幕の「メモリアル・トーナメント」に出場予定。そこで再び遺恨が再燃するか。