フィギュアスケートの〝皇帝〟ことロシアのエフゲニー・プルシェンコ氏主催のアイスショーで起こった事故を巡り、4回転ジャンプ論争が起こっている。

 16日のショーで、北京五輪男子代表のエフゲニー・セメネンコが4回転ジャンプを試みた際、不自然な形で転倒し頭部を激しく強打。ふらつき、客席に倒れ、担架で救急搬送された。「脳震とう」と診断されたという。

 アイスショーは照明やリンクのサイズで通常の競技とは異なる。ロシア・フィギュア関係者の間で、アイスショーに難度の高い4回転ジャンプが必要かどうかが議論になった。五輪元メダリストで指導者のアレクサンドル・ズーリン氏はロシア「チャンピオナット」に対し「商業ショーでは難度の高いジャンプやエレメントを制限することが必要。また、難度の高い要素の時にフルライトを点灯させるよう、照明スタッフと取り決めをしておくことも必要だ。暗いところではリスクが何倍にもなる」と規制を主張した。

 一方で重鎮で名伯楽のタチアナ・タラソワ氏は「4回転ジャンプの規制? いいえ、その必要はない」と言い切った。

 プルシェンコのショーで発生したアクシデントが、波紋を広げている。