昨夏の東京五輪陸上女子1500メートル8位入賞の田中希実(22=豊田自動織機)は、飛躍の〝ヒント〟をつかみつつあるようだ。
セイコー・ゴールデングランプリ(8日、東京・国立競技場)では、積極的にレースを仕掛けて一時はトップに立つも、ラストスパートで海外勢にかわされて4位。「五輪の時は怖いものなしだったが、今は怖さを知っている」と唇をかんだ一方で「数年前までのように国内のレースのラストで負けることへの怖さが戻ってきているが、その気持ちを世界レベルで感じられるようになってきたのは新しい成長の形だと思う」と収穫を口にした。
〝怖さ〟を克服するためには、場数を踏む必要があると考えている。「今回のような悔しいレースを積み重ねることで、怖さより勝ちたいという気持ちが先走っていいレースができたりする。自分は練習の中でハングリー精神を培うより、レースの中で悔しい思いを身をもって知る方が向いてる」
今季はほぼ毎週のように、400メートルから1万メートルまで幅広い種目に出場。実戦を通じて、日々学びを深めている田中の今後が楽しみだ。












