圧巻の走りだった。名古屋ウィメンズマラソン(13日、バンテリンドームナゴヤ発着)が行われ、ルース・チェプンゲティッチ(27=ケニア)が女子単独レース歴代2位の2時間17分18秒で優勝。世界最高額の大会賞金25万ドル(約2875万円)を獲得した。

 序盤からロナチェムタイ・サルピーター(イスラエル)、安藤友香(ワコール)、細田あい(エディオン)の4人が先頭集団を形成。最初の5キロを16分33秒で通過すると、5キロ過ぎからチェプンゲティッチがペースメーカーを置き去りにして独走。30キロ過ぎにサルピーターが追い上げて一度は並ぶも、34キロ過ぎでチェプンゲティッチがペースを上げて引き離す。最後の1キロは全てを出し切ってフィニッシュし、ゴール後には祈りを捧げた。

 先週の東京マラソンに続き、外国人勢が格の違いを見せつけた。ネット上では「チェプンゲティッチ選手の最後の1キロの絞り出しに感動した」「チェプンゲティッチ選手のゴールに鳥肌立った」「力強い走りとは、まさにこのこと」「強烈なラストスパートかけて、歴代2位のタイムでゴールして、その場で祈りを捧げることできるんだ……」と歓喜の声が相次いでいる。