第98回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)を主催する関東学生陸上競技連盟は29日、出場21チームの区間エントリーを発表した。
2連覇の期待がかかる駒大は、花の2区に主将でエースの田沢廉(3年)を起用。今季は12月に1万メートルで日本歴代2位の27分23秒44をマークするなど、圧巻の走りを見せている。その一方で、鈴木芽吹(2年)、花尾恭輔(2年)など、一部の主力を補欠に登録。他大学の動向を踏まえた上で、当日変更で起用される公算が高い。
2年ぶり6度目の優勝を目指す青学大は、2区にエースの近藤幸太郎(3年)を起用する。17日の壮行会では「エースとして勝てるチャンスを作る」と話しており、田沢との直接対決に闘志を燃やす。また、駒大と同様に主将の飯田貴之(4年)、岸本大紀(3年)佐藤一世(2年)など、一部の主力を補欠に回した。
今大会は駒大、青学大の〝2強〟が本命だが、ダークホースたちもさまざまな手段に打って出る。出雲駅伝を制した東京国際大は、前回大会の2区で区間新記録をたたき出したイエゴン・ヴィンセント(3年)を再び2区で起用。田沢、近藤とのエース対決で流れを奪いにいく狙いだ。全日本大学駅伝3位の順大は、東京五輪3000メートル障害7位の三浦龍司(2年)を補欠に入れ、当日まで他大学に構想を隠す選択を下した。
前回大会は奇跡の大逆転で駒大が優勝を果たした。今大会はどこの大学が栄冠を手にするのだろうか。