第98回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)を前に、駒大の名将・大八木弘明監督(63)が〝勝利のカギ〟を明かした。

 今季の駒大は出雲駅伝で5位に終わったものの、全日本大学駅伝では2連覇を達成。箱根駅伝でも2連覇に期待が集まる中、16日のオンライン取材で「ディフェンディングチャンピオンではあるが、守りに入るのではなく、チャレンジャー精神で、攻める気持ちで箱根駅伝をしっかり頑張っていきたい」と展望を口にした上で「チーム自体の流れもいい方向に向かっているので、適材適所に選手を配置してしっかり戦いたい。連覇ができればいいなとの思いがある」と決意を述べた。

 とはいえ、登録メンバー全員が1万メートル28分台の自己ベストを持つ青学大、出雲駅伝初出場初優勝の東京国際大、前回大会2位の創価大、国学院大など、各チームの力は拮抗。「ミスしたチームが負ける。やはり自分たちが今までやってきたことに自信を持って『選ばれた区間は絶対に俺がやるんだぞ』っていうような気持ちで臨んでくれるか。チームの中で往路と復路があるので、往路から勝ちに行けるようなチームでなければなかなか箱根駅伝は勝つ流れにならない」とハッパをかけた。

 近年の箱根駅伝において、往路の走りが大きな分岐点となってくる。「往路はできれば勝ちたい。やはり往路は負けても(トップから)1分半~2分以内で持って行って、復路で逆転しようかなと思う」。連覇に向けてまずは往路で上位に食い込みたいところだ。