東京五輪陸上男子3000メートル障害で7位入賞を果たした順大の三浦龍司(2年)がさらなる高みを見据えている。

 東京五輪では日本人選手として49年ぶりの決勝進出を果たすと、日本人史上初の入賞。出雲駅伝は欠場したものの、全日本大学駅伝の2区で区間賞を獲得し、チームも総合3位に入った。

 来年1月2、3日に行われる第98回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)に向けた14日のオンライン取材では「3000メートル障害メインの上半期になったので、自分のやりたいことができた1年だった。結果も残せて五輪で入賞ができたので、すごく充実した1年だった。本来の目標であるパリ五輪に向けても大きな弾みとなる1年となった」と手応えを口にした。

 ただ、駅伝に関しては長門俊介監督が「三浦が駅伝でどういう風な走りをしてくれるか」と話すように、まだ本来の力を出し切れていないとの見方を示している。三浦自身も「身内を驚かせる走りが一番インパクトがあるかもしれないし、それが他大学の選手に対する驚異にもつながると思うので、そういう走りをしたいし、駅伝で自分の殻を破りたい」と力強く決意した。

 希望区間については「前回、区間10位だった1区のリベンジをしたい」と語った上で「監督の意図としてはさまざまな区間で対応できる選手にするということで全日本では2区だった。箱根の可能性は1区だけじゃない」と言葉を濁したが、どの区間でもひと皮むけた走りを見せる覚悟だ。