今年で最後となる福岡国際マラソン(5日午後12時10分スタート、福岡・平和台陸上競技場発着)の招待選手会見が3日、福岡市内で行われ各選手が意気込みを語った。

 今大会は東京五輪出場選手は不在だが、元日本記録保持者の設楽悠太(ホンダ)、東京五輪マラソン代表補欠の大塚祥平(九電工)、今年のびわ湖マラソンで3位入賞の細谷恭平(黒崎播磨)、プロランナーの川内優輝(あいおいニッセイ同和損保)などそうそうたる選手が顔を揃えた。

 同大会は今年で75回の歴史に幕を閉じる中、設楽は「練習は順調にきているので調子は悪くない。後半勝負ができるように。目標は優勝争い」、川内は「自分はケガの関係で1か月半しか準備期間がなかった。試行錯誤しながらやってきたが、過去の福岡のベストタイムを超えられるように頑張りたい」、大塚は「昨年は自己ベストを出せた。(昨年と)同じような練習で準備してきた。2時間6分50秒を出せたら」などと各選手が腕をぶした。

 東京五輪後に前日本記録保持者の大迫傑が引退。今回のレースはパリ五輪枠の争いという意味でも重要な位置づけとなる。ライバルとして切磋琢磨してきた設楽は「(大迫の引退には)周りからいろいろ言われたと思うが、決めたことはぶれずやる選手。現役はやめたが、それでも自分は彼を目標にして、ずっと追っていきたい。まずは彼の記録に近づきたい」と大迫への思いとともに決意を語った。