名古屋ウィメンズマラソン(バンテリンドームナゴヤ発着)が14日に行われ、東京五輪女子マラソン補欠の松田瑞生(25=ダイハツ)が2時間21分51秒で初優勝。レース後には、日本陸上連盟の尾県貢専務理事(61)が新型コロナウイルス感染症対策について語った。

 今大会は市民ランナーを含む5000人規模で開催。「なかなか五輪・パラリンピックに向けて国民への理解が得られない中、大きな一歩になったと思う。スポーツは平和の象徴、シンボルと言われるが、平和に向かう心のよりどころになってほしい」と振り返った。

 当然、コロナ対策も徹底しており「スタートは集団が密にならないようにいくつか分けた。そして、スタート時点ではマスクの着用を勧めるなど、今考えられるすべての対策をとっていただいた」と言う。その上で「これからまだ2週間緊張した状況が続くが、ランナー、関係者にクラスターが出ないってことが明らかになったときには、大きく五輪・パラリンピックに近づいたと言えると思う」と話した。

 また、松田の走りについては「決してよくない条件、強い風の中、顔をしかめて激走する走りは多くの人に感動を与えたと思う」と称賛した。