【北京五輪】公式ユニホームにウイグル問題直撃! 製造元が不透明と米経済誌

2022年01月06日 15時32分

問題山積の北京五輪(ロイター)
問題山積の北京五輪(ロイター)

 北京五輪の公式ユニホームを供給する中国アパレルメーカー「ANTA」による新疆ウイグル問題が大きな波紋を呼んでいる。

 来月4日に開幕が迫る中、国際オリンピック委員会(IOC)に新疆ウイグル自治区における人権侵害問題が直撃している。米経済紙「ウォールストリートジャーナル」によると、ウイグル強制労働終結連合がANTAの供給する北京五輪公式ユニホームが強制労働によって製造されたものかどうかの調査を実施するよう要請した。

 中国政府はANTAの製品に問題がないことを強調しているが、中国内最大の綿の生産地である新疆地域で製品を製造していると指摘されている。ウイグル強制労働終結連合のベネット・フリーマン氏は「IOCは、五輪の公式ユニホームに使用された綿が新疆地域で強制労働なしに生産されたという信頼できる証拠を提示できなかった」と主張。「IOCは中国との関係を考慮して、新疆地域の強制労働疑惑に対して何の措置も取っていない」とIOCの姿勢を強く批判した。

 国際人権団体ヒューマンライツウォッチもIOCの中国寄りの対応を批判。「中国内の企業でさえ該当地域の人権弾圧疑惑を究明しなければならないと声を出しているが、トーマス・バッハ会長は自分の声を発しない。IOCは会長をはじめ首脳陣が(北京五輪への参加を)辞退しなければならない」と強く訴えた。

 一方でIOCは「ANTAが提供した商品に対する最近の第三者委員会の調査の結果、強制労働と関連性はないことが分かった」と主張している。同社の製品を巡っては東京五輪でも物議を醸したが、地元開催の五輪で再び大きな火種になっているようだ。

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