苦渋の決断を強いられた。全日本スキー連盟は11日、新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」の影響で、来年1月に札幌市と山形市で開催予定だったスキージャンプのW杯3大会を中止すると発表。世界的な感染が広がる中、政府が水際対策を強化し、外国人の入国ができなくなったためだという。

 開催まで約1か月あるが、連盟は「いまだ『オミクロン株』の特徴が判明しておらず、調査には時間を要し、近日中に水際対策が変更される状況ではないと考えられます」などとコメント。オミクロン株の詳細が不明の事情も考慮し、選手、コーチ、役員らの安全を優先させた。

 中止となった大会は、女子の札幌大会(1月8~9日)、蔵王大会(同14~15日)、男子の札幌大会(同21~23日)。女子の2大会は北京五輪の代表選考期間内となっていた。

 北京五輪までは約2か月あまり。今夏の東京五輪と同様に、各連盟は新型コロナウイルスに頭を悩ませているようだ。