東京五輪のテストイベントを兼ねるバレーボールの日本代表対中国代表の国際親善試合(5月1、2日、有明アリーナ)に、中国から〝熱視線〟が送られている。

 男女の試合が行われるが、特に中国で絶大な人気を誇る女子(1日)への注目度は大。郎平監督(60)が率い、世界ランク1位。東京五輪金を目指す同監督は中国メディアの取材に「2019年9月以来の実戦で、選手たちはこの試合をとても楽しみにしていた。五輪会場に早く慣れるだけでなく、国際試合のペースや感覚を見つけ出す必要がある」と意欲を見せている。

 スターチームの久々のプレーに注目が集まる一方、新型コロナウイルス感染拡大を受けた緊急事態宣言下の東京での試合に心配の声も。新浪体育など各メディアは「必ず健康に注意して」「東京は安全か? 食事や感染予防策は」と、コロナに関連した記事を掲載した。新華社通信は、中国女子の過ごし方を詳報。宿泊するホテルのフロアもエレベーターもチーム専用であることや食事の内容、毎朝簡易検査を受けていることなど対策を伝えている。

 まさにコロナ禍に揺れる〝東京五輪テストイベント〟といえる一戦。中国SNS上では「みんな頑張って! 予防も頑張って!」「安全第一で」と安全祈願の声が多く寄せられている。