東京・渋谷区の路上で見つかった男性の変死体がナゾを呼んでいる。右腕が電柱から垂れた電線に絡まり、立っている状態で発見された。なぜこんな“体勢”に――。

 通行人の男性から「ワイヤに縛られた男性がいる」と110番通報があったのは23日早朝のこと。男性は外国人で意識がなく搬送された病院で死亡が確認された。Tシャツにジーンズ、靴は履いておらず、目立った外傷はない。警視庁は自殺と事件の両面で捜査を進めている。

 男性が見つかった現場のすぐ近くには4階建てのビルが立つ。「ビルには電線よりも上に位置する屋上があり、外階段を使って入り口付近まで上ることができる。外部からの侵入を避けるため、屋上の入り口には柵が立てられている。柵は鍵のついた鎖でつながれ、開かないが大人なら飛び越えられる高さだ」(近隣住民)という。

 何らかの方法で屋上に上って飛び降り自殺を図ったとしても、電線に絡まり、ちょうど地面に足がついた状態で発見されるというのは極めて不自然。

 事故現場近くの代々木八幡宮では22~23日に祭りが開かれ「たくさんの外国人が参加していた」(祭りの参加者)。現場付近の公園では「22日の晩は祭りに行った人たちが公園へ来たりして、この辺りはいつもより人通りが多かった。公園で酒を飲んで騒いでる人もいたので、酔った勢いで、飛び降りたんじゃないか」と近隣住民は話す。

 ビルの地下にはトランクルームがあり「利用するアジア系の外国人の姿をよく目にする。4年ほど前には、現場の向かいの14階建て高層マンションで飛び降り自殺もあった」とは近くに住む60代女性。

 都心のミステリーか。