ロシアのプーチン大統領が、“深刻な病気”により、戦争による領土獲得という前時代的でおかしな意思決定をしていると報じられた。

 これは英ニュース放送局スカイ・ニュースが報じたもの。2006年から09年にかけて英情報機関MI6でロシア担当デスクを務めたクリストファー・スティール氏は「謎の深刻な病気がプーチンの意思決定に影響を与えている」と話している。同氏は1990年代にはロシアでスパイ活動を行っていたという。

 スティール氏によると「何の病気かははっきりしていません。不治の病なのか、末期の病気なのか。何であれ、プーチンの思考を変化させたんです」。

 プーチン氏の健康不安説は2月24日のウクライナ侵攻後、たびたび指摘された。世界中のメディアがプーチン氏の昔と最近の映像を比較し、病気を推測してきたのだ。

 4月21日にショイグ国防相と会談した際、右手でテーブルをつかんでいる映像から、手の震えを隠すための行為だとする意見が出た。また5月9日に戦勝記念日のパレードを観覧した際には、いすに座っている時にヒザに毛布をかけていた行為にも異常説が出た。

 このような行動をこれまでしてこなかったこと

から、「末期がん」「パーキンソン病」「認知症」などと報じられている。実際、ウクライナのキリロ・ブダノフ准将は先日、「プーチンが深刻ながんを患っており、それを取り除く手術が進行中である」と主張したばかりだ。

 また英紙デーリー・ミラーによると、オックスフォード大学の内分泌学のアシュリー・グロスマン教授は「プーチンの顔が丸く膨らんでいるのはクッシング症候群の特徴で、ステロイドと化学療法薬の使用の兆候である可能性がある」と指摘している。

 おかしな意思決定には、身体の不調が影響しているのだろうか?